宇陀市在住のY君、中学1年の男の子です。お母さん共々、当院をよくご利用いただいております。
本日は、左手親指骨折後の後遺症でご来院になりました。
最初にご連絡を受けたのは、ひと月からふた月ほど前だったでしょうか・・
友達と出合い頭にぶつかったようで、親指の骨折の他に頭部も強く打ちつけたということでした。
MRI検査を受けるため、別の病院に行く前日のお電話でした。
当院の"エネルギー療法"で指の骨折を何とかできないかというご相談でしたが、整復が必要な場合には免許が必要ですのでお受けすることはできませんでしたが、
「整復後に不具合が残れば、お手伝いできると思いますよ。まずは病院の治療を優先させてください。」とお母さんにお伝えしました。
それから1~2カ月後の本日、ご来院に到ったわけです。
頭部の方は別段異常はなかったそうで何よりでした。
骨折直後は腫れていたので麻酔の注射針がうまく入らず、麻酔無しでやったらしくて凄い悲鳴だったと・・
左手の親指はきれいに整復されていました。
しかし指を曲げると突っ張り感があって、右手の親指に比べて曲がりにくいということでした。
医師からは、もう骨には異常ないのでリハビリを開始するように言われたそうです。
さっそく触診から始めると、筋膜・靭帯・腱・骨膜といった結合組織に異常がみられ、それが手首から前腕にかけてひろがっていました。
まずはそれらの結合組織の異常を取り除いてみると、来る前と比べて少し指の曲がりが楽になったようです。
次に指から手のひらの各関節の動きを調べてみると、あちこちと可動域に制限がみられました。
「これだな・・」と思い、一つ一つ丁寧に可動域を正常に戻すと、スムーズに指が曲がるようになりました。
すると今度は「反対の右手の親指が気になる」とY君の要望がありました。
これには私もお母さんも思わず笑ってしまいました。(^^)
左の親指が動くようになった分、右手が悪く思えたのでしょう。同じように右手の筋膜・靭帯・腱・骨膜の異常と関節の可動域を確認して正常に戻しました。
お母さんからは全身診てやってほしいということでしたので、続けて施術を行いました。
まぁ、出るわ出るわ! 至る所に異常がみられました。
頭部の自覚症状はなかったようですが、触診してみると「むち打ち」のようでした。
後遺症が出るかもしれないので、ここもしっかり結合組織の異常を取り除いておきました。
これで大丈夫でしょう。